TAK's Diary(仮)

アメリカ留学から帰国中にブログ開始。8月までは本の感想を主に雑記。

村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読了。

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

 

村上春樹作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読了。ちなみに村上作品を読了するのはこれで初めてだったりする。「ノルウェイの森」とかちょい読みしたけれど完璧に読み切ったことはなかった。アメリカに留学している時に、世界で有名になっている代表的な日本人作家の作品を日本人として一作品も読んでないのはちょっとなぁと思い、帰国後なんでもいいから読んでみようと思ったがきっかけ。先日図書館にいって「1Q84 」か「ノルウェイの森」あたりあったら読んでみようかと探したのだけれど、どちらとも貸し出されていたのかなくて、代わりちょうどこの一冊があったので最近の作品だったし読んでみようと選んだ。最近、最新作の「騎士団長殺し」なるものが出たようだけれど、それの一個前の作品だったか。

感想を言うと、自分にとってはすごい読みやすい文章だった。正直にいうとこの以前に円城塔の「これはペンです」という短編小説を読んでいたのだけれど、これがまた結構難解で。短編だからって甘く予想していて、借りて読んだのがダメだった。「破壊された男」より全然難しかった。2作の短編小説からなっているのだけれど、前半の一作品を読み終えてから全部読み切るのを断念してしまった。無理して読む必要もないと思って。小説は学校で出される課題のように無理して読む切るものじゃないなので、途中断念もありだと思う。またいつか読み返してみてその時に面白いと思う日がくるかもしれないし。それが小説の楽しみ方の一つでもある。そういうのもあって、なんだかんだあり「色彩を持たない~」は最初から読みやすくて、あっという間に読んでしまった。夕方に用事があり、家で読むのもあれだし早めに出て、家とは違うどこか違う場所で読書するのもありかなと、久しぶりに最寄り駅の近くのドトールでアイスココアを頼んで、読むのを再開。途中からこれは一気に読み切れると思い、その前に腹ごしらえとして私の大好きなミラノサンドBを頼み(今はアボカドとえびになっているが、好きなのはサーモンのほう)、食べ終えて再開。それから数時間かけて読み切ってしまった。久しぶりに優雅なひと時を過ごせたといえる、いい時間だった。内容的にはそんなに盛り上がらない話なんだけれども、この文章の一定の穏やかさというのかなんというか、その波長が自分にはあった気がする。村上作品は絶大なファンがいるも知っているが、これだけではまだその理由が完璧にわからない。しかし、「色彩を持たない~」が私にとっての最初の村上春樹作品になって良かった。また他の別作品も読みたいと思うようになったからだ。この感覚は久しぶりだ。読書熱がさらに燃え出したようだ。