TAK's Diary(仮)

アメリカ留学から帰国中にブログ開始。8月までは本の感想を主に雑記。

「伊藤計劃トリビュート」を読了して。

早起きして読書に勤しみたいのだが、体がなかなか朝動かない。昨日で6月になってしまったが、まだ夏本番というには早い割に朝でも夏の暑さが感じられて、なかなか目覚めの良い朝を迎えられることができない。エアコンがまだ効かない自分の部屋はもうこの時期でも蒸し暑くて、窓を開けてないと涼しさを感じることは難しい。加えてこの状態にパソコンの電源を入れるとディスプレイ2枚の熱とCPUから出てくる熱風とがさらに室温をあげる。早くエアコンを掃除してなんとかこの状況を打破したいものだ。しかし、この暑さに負けることなく、朝は早起きをして時間を有効に使いたいものだ。来学期はほぼ朝からの授業だったことを思い出した。今のうちに体を早起きにしておかなくては。

伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 王城夕紀,柴田勝家,仁木稔,長谷敏司,伴名練,藤井太洋,伏見完,吉上亮,早川書房編集部
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: 文庫
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今日は早川書房編集部編の「伊藤計劃トリビュート」を読了した。有名作家によるSFの中編を集めたものである。伊藤計劃氏の「虐殺器官」「ハーモニー」「屍者の帝国」(円城塔との共著)の三部作が劇場アニメ化されたのを機に企画された。藤井太洋、伏見完、柴田勝家、長谷敏司氏などそうそうたるメンバーが伊藤計劃にささげる作品を書き下ろしている。テーマとしては”「テクノロジーが人間をどう変えていくか」という問いを内包したSFであること”らしい。(本著まえがきから)普通の文庫本より厚さがあることが一目見るだけでわかり、細かく言うと約700ページである。ボリューム感満載の本である。ボリューム感もさることながら、一つひとつの短編がレベルが高い。素晴らしい。私自身数年前に伊藤計劃の「虐殺器官」を初めて読み、SF小説などあまり読んでなかった私に、SF小説の真の面白さというのものを初めて教えてくれたあの頃の感覚を思い出した。好みで言うと、最初の3作品はとてもお気に入りである。藤井太洋の「公正的戦闘規範」、伏見完の「仮想の在処」と柴田勝家の「南十字星」だ。「公正的戦闘規範」は中国が舞台であり、突然非日常に追い込まれる、「仮想の在処」は他2つとは違い青春、恋愛小説のようなもやもやとした人間関係、「南十字星」は終始思い暗闇から抜け出せないような世界観がそれぞれ好きな特徴だ。個人的には柴田勝家の「南十字星」は一番好きだ。この作家まだ30代だというからこれからの新作とかが楽しみだ。この「伊藤計劃トリビュート」は既に”2”も出ているので、それも今度借りて読みたいと思う。面白い作品、新しい作家に出会えるのは本当に楽しみだ。